読んだ→「聞こえる声【BLAME!】」by「乍」[pixiv]

読んだ→「聞こえる声【BLAME!】」by「乍」[pixiv]
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=8393930

 

「あの場面での○○の行動は、××といつ背景があったからか!」
って理由付けされるのが読んでいて楽しい!、な二次小説がこれ~。

何故に子ども達まで、自動工場行きに参戦したのか?
シボさんの「人手は多い方がいいわね」の意図とは?
その辺が示されて(作者様いわく捏造w)、読むとスッキリ出来ますよー♪

特に、シボさんの台詞「途中で私を置いていったりしないわよね?」
に違和感を抱いた人はぜひ読めー!必読☆

 


> 『ザザッ……動け……ブッ……けない……のザザッ』
>

原作リスペクトな台詞♪
そして、その前に
「銃を構えた理由→相手が正気で無い可能性を考慮」
してるの、イイ。
そんなに気にはならなかったけど、劇場版で
「何故に最初は銃を構えて、
そのあと直ぐに銃を下ろして瓦礫どけ、の行動を起こした?」
って小さな違和感は抱いてたから。


> 霧亥の網膜には、【接続不良】の文字が躍る。
> (中略)
> つまり、コイツは正常だ。霧亥はそう結論付けた。
> 接続不良さえ解消してやれば、何らかの情報を聞き出せるかもしれない
>

んー、個人的嗜好の問題なのだけど、この場面は
「【接続不良】の文字が躍る。・・・(略)・・・そして【スリープモード】の文字。
つまり、(略)スリープモードを解除してさえやれば、(略)。
本来は、ここに人が踏み込んだ時点でスリープ解除されるのだろうが、
接触不良で、スリープモードのままのようだ。何か刺激を与えれば・・・」
とか妄想してたなぁ。
なので「信じ難い荒療治」で叩きつけた、、、ってイメージは無かった。
あくまでも「ちょっと刺激を与えた、スイッチをONにするために」ってだけ。
・・・ただ霧亥さんはなにぶん加減が利かない人のでw


> 有益とは言い難いけれど、無益でもない情報を。
>

あそこの「あぁ」での しかめっ面?が少し気になっていたのだけれど、
なるほど、こういう解釈あるのね。


> 「……あら、バレてたのね」
>

シボさん生き生きしてる♪
劇場版の長さの都合でカットされただろう場面で(ぉ)、
やっぱり接続(と書いて、「ぶんせき」と読む)しようとしてたかー。
どこのmoriだw


> 「霧亥にも私にも、他者との円滑な情報交換の為の端子があるってことよ。
>  ついでに貴方の情報も読み取りたかったんだけど、
>  案外と警戒心が強いのね」
> 「…………」
>

円滑な情報交換の為、に貴方の情報を読み取るw
物は言いようだな、オイww
さすがはマッドサイエンティスト、シボ姉さんwww

さっきの、バレたのね、と合わせて、
こういう「このキャラなら言いそうw」って二次小説、
物足りない物語を補完してくれるので、素敵だ♪


> 「彼らは、自分で行くと決めた」
> 「?」
> 「お前の為じゃない」
> シボが電基漁師たちを利用しようとしていると言うのなら、
> それは向こうも同じことのはずだ。
> 偽装端末を作る為に自動工場へ向かう彼女に同行し、
> あわよくば食料も作って貰おうと考えている。
>

まさかの霧亥さんからのフォローw
でも、確かにその通りなんだよね。
「なんでも作ってあげるから」で餌にしてる感が強いけど、
確かに give and take なんだよね。
電基漁師たちからすれば「食料が十分に手に入る」のであれば、
犠牲者を出すリスクを取る価値がある事柄なんだよねー。
実際、これまでにも新しい狩場を求めて、、、だったわけだから。。


> 『一つは、電基漁師たちの食料。一つは、偽装端末。
>  そしてもう一つは……私の新しい体』
> 「…………」
>

実は、霧亥とシボさんは内緒話してた!
いいねぇ、こういう原作(劇場版)を膨らましてくれる二次小説は♪
シボさんは「あらゆる電磁効果を知覚できる」くらい多数の感覚器を
持ってたはずだから会話のチャンネルも多いはずで、
電基漁師とは異なるチャンネルで話すのは自然~。
そして、原作の「あらゆる電磁波を知覚~」を彷彿とさせてくれてニヤニヤ♪


> セーフガードに襲われる危険を冒してまで、
> 彼女の新しい体が生成されるのを待ってやる必要はないのである。
>

あぁ、この背景を持って
「ねぇ霧亥……貴方まさか、途中で私を置いて
(偽装端末だけ持って)いったりしないわよね」
なのか!
こういう解釈は思いつかなかったなー。(!o!)
あのセリフ、原作リスぺなのは分かってても、唐突過ぎてモヤってました。
こういう「きっとこういう背景だ!」って示してくれる二次小説、イイ♪


> 「塊都の町も、今はもうきっと無いわね」
>

このセリフを「主だったものを連れ出してしまったから」
と捉えるとはわなぁ。

「何としてでも都市を人間の手に取り戻す」
という
シボさんの隠れた狂気。
原作以上なんだろうなぁ、劇場版のシボさんのソレは。
それが、あの「ゆっくり感」や「大物感」につながってるのかも?


> 「この世界には、もう感染から逃れられる場所なんて、無いのかもしれない」
>

これって、原作終盤の「感染しない場所がある」へのリスペクトかな?w
「通常の空間では、生まれたその瞬間から感染してしまうので」の
裏返しのことだから。

 

この作品の最後のところで霧シボしてるんだけど、
「イイ♪」以上の感想を言語化出来てない。。。(>_<)
生成に時間かかりそうなので、とりあえずここまでで。

劇場版で「あれ?」ってモヤってたひとは皆、
これを読んですっきりすると良いよ!

 

 

 

 

 

蛇足だけど、最後に一言。
難しいんだろうなぁ、BLAME!の二次創作は。
この作家さんの他に見つけられてない。(・_・)

読んだ→「人間で有るということ【BLAME!】」by「乍」[pixiv]

読んだ→「人間で有るということ【BLAME!】」by「乍」[pixiv]
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=8300105

こういう話が読みたかった!っていうBLAME!劇場版の二次創作見つけたー!

「シボさんが、村に残ってるの、すげー違和感!!!
 何故に残る??あれは無いわー。」
と思った人は必見♪

 

こちらの作者様は、「約束」で辿り着いて、フォローしてたんだけど、
作者様がツイートで「捨造に対する妄想が~」とか言われてたので、
「あれ?シボさん二次小説はもう無いの?」って不安に思って待ってた。
でもまさかのこういう展開とは!こういう展開ならご褒美です(*^▽^*)
というか、捨造の深堀りイイ。。。

こちらの作者様のツイートで
「つまりシボさんが追跡していったとしてもまだ合流できてない可能性があるわけで」
とあったのイイ。
公式リスペクトは、二次創作の必須要素、と思うのですよ。
「納得いかねー!」とは思いつつも、
「霧亥が未だ一人で旅をしてる描写」が公式で為されたのなら、
それを無かったことにしちゃアカンと思うのです。(←書けないくせに上から目線)。

・・・「再構成もの」という最終兵器を使えば、話は別ですが。

さて、大量引用行くぞ。
ネタバレがダメな人は、今すぐ作品のURLへ飛ぼう!
(※当方、ネタバレはウェルカムな人。するめ作品が好み、ゆえ)

 

 

 

 

 

> なんだか愉快になった。まさか2000年も経ってまで、
> 他人の色恋に口出しするハメになろうとは思ってもみなかった。
> どれほどの時が経とうとも、男と女がいる限りこうしたやり取りは不滅なのだろう。
> これも、霧亥が私を見つけてくれたおかげね、とおかしくなる。
> あの男ほど、そうした感情の機微に無関心そうな者もいないだろうに。
>

シボさんをどう絡めるのかと思ったら、こう絡めてるのか!
「まさか2000年も経ってまで」は、シボさんだからこその台詞。
このシーンでキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!! だったw


> 「シボさんは、行かないよね」
> 「?」
> 「霧亥みたいに、行ってしまったりしないよね」
> づるは片腕をシボに伸ばし、もう片方の腕で霧亥の装置を胸に抱き締める。
> だがシボは、その言葉に応えてやることはできなかった。
>

シボとづるの絡み。
野営中の場面を思い出した。
「応えてやることはできなかった」
がシボさんくてイイ。拒絶の言葉を言わない優しがイイ。


> 「ふふ、撫でてあげましょうか」
> 「い、いらねーよ!」
> シボがそう言うと、何故かわずかに赤くなって捨造は怒鳴り返した。
>

シボさん、おちゃめ♪
劇場版のシボさんに「お茶目」なシーンは無かったけど、
でもおちゃめさの空気は在ると思っていた。
・・・原作の「身体がいっぱいあるよー」に引っ張られてる、私?
でも劇場版のシボさんも、このくらいは言いそうなんだよねー。
(・∀・)ニヤニヤ


> 生き延びる為ならばなんでもやったのだ
> ……仲間たちの中でも、彼女ほどに生身を放棄することに
> 躊躇いを覚えない者はいなかった。
> ……だからこそ、シボだけが永い時を越え、
> 生き延びることができたのだが。
>

劇場版のシボさんは、原作と違って仲間と共に旅してた来た。
その仲間が皆、居なくなって何故にシボさんだけが生き延びることができたのか?
単なる偶然で片づけるのはもやもや、、、してたので、
「それだ!」ってこの二次設定はツボだった。
シボさんらしくてイイ。ありがとー、作者様!


> シボから見れば、そうした現状は「不便ね」と溜め息をつきたくなってしまうけれど。
> ……違うんでしょうね。きっと、狂っているのは私たちの方なんだわ。
>
>  (中略)
>
> ……だからと、自分が間違っていたとは思わない。シボはそれほど弱くはないし、
> 自虐的な性格でもない。過ちを犯したというのならば、
> 償う為の方法を考えることができる。そしてその為ならば、
> どんな犠牲でも厭わないだけの強さも持っていた。
> 「私のこの体はね、必要だったのよ」
>

いいなぁ、、この流れ。
劇場版のシボさんらしくて、これもツボ。
うまく言えないけど、原作と違って劇場版のシボさんは「感嘆符が少ない」んですよ。
だから、こういう考え方を、捉え方をする(ように成った)人だと思うんだ。
うー、言葉でうまく表現できないのが残念。


> 「……俺にゃあ、やっぱ理解できねーべ」
>
> (中略)
>
> 「俺は、今の暮らしが、嫌いじゃねぇんだ」
>
> (中略)
>
> 「だから……づるのことだよ。追いかけていったとして、連れて行ってくれると思うか?」
>
> 「…………」
> 意外だわ。とっても意外。この男、もしかするとシボが考えているよりも、ずっと器が大きいのではないだろうか。
>

劇場版リスペクト!!
捨造だ。捨造が居るよ!(ぉ。


> 「じゃあ、アンタなら?」
> 「?」
> 「アンタだったら、アイツと一緒に行けるのか?」
> またまた意外なことを言い出した。
> なんなのかしら、この男。霧亥とは違う意味で、興味深い思考回路だわ。
> 「まぁ……霧亥に合わせることは可能だと思うわ。人間離れって意味なら、たぶん私の方が酷いもの」
>

あー、シボさんだ。シボさんが居るー。
シボさんが劇場版2hの枠を超えて動き出してくれてるー。
(※好みの展開過ぎて、言葉がおかしくなってきたらしい)


> づるは面白くなかった。最近、全然シボと話せていないのだ。
>

づるが居るー。(以下略。


> 「私が怖いかしら」
>
> 「左腕だけの女は嫌いかしら」
>
> 「気持ち悪い思いをさせてごめんなさいね。私はもう、体の有無なんて気にしなくなっちゃったから」
>
> 「ならないわね。体があろうがなかろうが、些細なことだわ」
>

なんでこんなに、らしい言葉が思いつくんですかね、二次創作の作者様は。
この流れからの、ストーリーのの加速、とても好み。

もう下手なコメントつけるのが勿体ないので、これ以降は引用止める。
この後の、(劇場版のシボさんとしては)珍しく動揺するシボさんが見れて、
そこからの結論付けと最後の終わり方が、すげぇイイ。(〃∇〃)
# そして早く続き!(ぉ

さぁ、もう一回読んでこよー♪

読んだ→「約束【BLAME!】」@BLAME二次創作

読んだ→「約束【BLAME!】」@二次創作
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=8248587

BLAME!の劇場2017年版を見て、衝動に駆られて検索して見つけた小説。
3作あるけど、一番良かったコレから紹介。


> 「開いた!!」
> 歓喜の声を上げると共に、シボは抜かりなく腕に仕込んでいたワイヤーを伸ばして穴の縁に引っ掛ける。
> ……だが、足元を崩された霧亥とはその瞬間に離れ離れになってしまっていた。
> ワイヤーに釣られるシボの姿を見ながら、霧亥は妙に冷静に考える。
> まぁ、お前はそういう女だよな。
> 彼が焦りを感じたのは、ダウンロードされてきた巨大セーフガードに足元を崩された時だ。
> 登ってきた距離をまともに落下することになれば、いかに彼であろうと再び動けるようになるまで、どれくらいの時間がかかるか分からない。
> だが、意に反して彼が落下することはなかった。霧亥の手を掴み、救い上げる力がある。
> …………シボ!
>

あの場面を、こう料理するとは、、、イイ♪
シボさんのマッドサイエンティストっぷりによるギャグ風味もあるけど、
一応シリアス作品だと思う。

ギャグが前面に出てくるのは好きじゃないけど、このくらいならOK-。
この二次創作を見つけれて、良かったー。
少しだけ行き場の無いBLAME熱を、少しだけ扱えた気がするー。

読んだ→「悪徳の都に浸かる」そして四者は動き出す

読んだ→「悪徳の都に浸かる」No.019 – そして四者は動き出す

https://novel.syosetu.org/42700/19.html


>  ベッドの上ではグレイが仰向けになって枕を抱いている。
> ここまで彼女にはこれといった仕事をさせてこなかったが、そろそろ出番となりそうだ。
> そんな俺の視線の意図に気が付いたのか、目の合ったグレイは口元を歪めて嗤う。
>
> 「ねえおじさん。私、今度は的当て(・・・)がしたいわ」
>
>  白い枕をぎゅっと抱きしめながらそう言うグレイに、俺も笑って言葉を返す。
>
> 「任せろ、とびっきりの場所を用意してやる」
>

ゾクゾクくるやりとりだねぇ。
・・・なんだけど、何処がどう魅力的なのか説明する言葉を持たなくて残念。

グレイの狂気と、そしてウェイバーもどこかイカレてる具合が
表れている会話。でも「狂った様」自体は好きじゃない。
なのでそれだけじゃないハズなんだ、この会話が魅力なのは。
言葉に出来ず残念。


> 「あん? あんた何しに来たん……」
>
>  玄関をくぐった先に居合わせた組員の男が最後まで言葉を言い切ることなく、
> グレイが頭部を撃ち抜いた。
>  やはり完全に音を消すことは出来ないが、この程度の音であれば誤魔化しはいくらでも利く。
> 床に崩れ落ちる男を跨いで、更に奥へ。目指すは会談でも使用した香砂政巳の私室、
> この時間帯なら間違いなく居るはずだ。
>
> 「あはっ」
>
>  無邪気な嗤いを漏らしながら、グレイは手当たり次第に組員たちを絶命させていく。

ここ暫くグレイさんが大暴れー。
だいぶ後?の話でも語られてが、このグレイ嬢はこの物語の舞台の
トップ4に結果売って生き残っている大物だからなぁ、さりげなく。

読んだ→「悪徳の都に浸かる」片翼の妖精は笑う

読んだ→「悪徳の都に浸かる」No.011 – 片翼の妖精は笑う

https://novel.syosetu.org/42700/11.html

これまた、精巧な偽者のリアリティを纏った誇張現実な回。


> 「おじさん舐めてると痛い目みるぞ。やるなら本気で来なお嬢ちゃん」
> 「前回の失敗からよおく学んだわ。全力で殺してあげる」
> 「そりゃ有難い」
>
>  直後、俺は両手にリボルバーを握った。これまで何年もかけて練習しただけあって、
>  銃を抜く早さに関してはこの街の中でも随一だと自負している。
>  その余りの早さに眼を丸くする少女に向かって、声のトーンを一つ落として呟く。
>
> 「無抵抗な子供殺すのだけは、気が引けるからよ――――」

これ、おじさんことウェイバーは内心「詰んでないか?」と焦りながらも
「悠々と、ある種尊大に振舞って」見せてる場面。
うんおかしいw
どんだけ面の皮が厚いんだよ!!!

そこへ「銃を抜く早さ」は本当に随一だ、という設定を絡める妙技!
いやー、ゾクゾク繰るねぇ♪


>  真っ直ぐにヘンゼルを見つめたまま、バラライカは続けた。
>
> 「ねえ坊や。取り敢えず、そこに跪きなさいな」
> 「……そんなこと言って――――」
> 「跪け」
>
>  直後。数百メートル離れた建物の屋上から放たれた一発の弾丸が、正確にヘンゼルの右膝を撃ち抜いた。
>  突然の銃撃に理解が追いつかないまま、力を失った右脚は縺れ、支えを失ったヘンゼルは
>  地べたに這い蹲るように頭を垂れる。
>
> 「それでいい」
>

こちらは、マジ。
偶然でも勘違いでもない、バラライカ様の本領発揮。
銃で撃って強制的に跪かせるって、怖ぇよ!!!

原作と同じストーリーっぽいけど、、、うんこれは
アニメ界一怖い女」って言われるのもわかる気がする。


>  少女は信じられないものを見たような表情をしていた。
>  両手に握るBARの弾丸は予備のものも含めて全て吐き出し、隠し持っていたナイフも使った。
>  だが、ウェイバーには一つの傷も付けることが出来ていなかった。
>  そんな男を目の前に、グレーテルはただ呆然としていた。
>
> 「弾丸を弾丸で弾くなんて、そんなこと出来るものなの……?」
> 「やってやれないことはない。不可能なんて言葉はやろうとしない奴の逃げ口上だ」
>

そしてウェイバーの場面。
「やってやれないことはない」と言いいながら、内心では
「やべー、死ぬかと思った。何の偶然か弾丸が勝手に逸れてくれて助かったー。
でもそれっぽいこと言っておかないと!虚勢は大切」
とか思ってそうだwww

この、マジと勘違い虚勢のバランスが、本当にいいね!

読んだ→「悪徳の都に浸かる」第一の分岐点

読んだ→「悪徳の都に浸かる」No.009 – 第一の分岐点

https://novel.syosetu.org/42700/9.html


> 「銃ってのはな、撃った数じゃねえんだよ」
>
>  銃声が轟いた。
>
> 「……おじさん、コントロールがなってないわ。照準も合わせずに撃つなんて」
>
>  少女の言う通り、ウェイバーが放った弾丸は少女に当たることなく、大きく逸れて上方へと飛んでいってしまった。
>  一撃必中の彼らしくもない、とサハロフも心中で疑問に思う。
>  目が覚めたばかりで手元が狂ったのか? そんな風に考えたサハロフだったが、彼の予想はあっさりと裏切られることとなる。
>  次の瞬間、ガラスが砕けるような音が店内に響き渡った。
>  サハロフはその光景を、目を丸くしながら見ていた。
>
> (天井に吊るされた照明を、ピンポイントで……!)
>

なにこのクールな展開?!
これぞ物語。上手く誇張された現実。

そんなミラクルあるわけ無い。でも少しだけありそう。そんな境界線。
あんまり現実から乖離すると興ざめなのさ。
読んでてゾクゾク来るのはこういう展開さ!

・・・で、これが「偶々起きた」「偶然」「狙ってない」だから、噴くわwww
しかも本人(ウェイバー)は、夢の中。次元大介と楽しく語らい中。
夢遊病状態でなした結果がコレだってんだから、笑うわwww

ネタのハメ方が上手いなー♪

読んだ→「悪徳の都に浸かる」猟犬の結末

読んだ→「悪徳の都に浸かる」No.007 – 猟犬の結末

https://novel.syosetu.org/42700/7.html

某所から流れついで読んでみた。
「BLACK LAGOON」と言う作品の二次創作らしい。
元の作品は知らないけれど、この作品は楽しめた。


> 「おっかねえなぁ」
>
>  そう零すウェイバーの手には、愛銃は握られていない。
>
> 「抜かないのですか」
> 「生憎と、俺は射撃のセンスが皆無でね。狙ったところに飛んでいったためしがない」
>
>  だからまぁ、と彼は言葉を続けて。
>
> 「お前の相手にゃなんねえよ」
>
>  直後。
>  拳銃を握るロベルタの手の甲を、一発の弾丸が撃ち抜いた。
>
> 「……ッ!?」
>
>  突然の痛みに、何が起こったのか理解するのがコンマ数秒遅れる。
>  そして気がついた。
>  ウェイバーの手に、 いつの間にか( ・・・・・・)銀のリボルバーが握られていることに。
>  だがロベルタが驚愕したのはその早撃ちではない。
>  彼が放った弾丸は、 真横(・・)から飛んできたのだ。
>
> (跳弾……。周囲のコンテナを利用して、銃を持つ手の甲を正確に……)
>

ぶっ飛んでる超絶技巧が、心地よいねー。

よくよく考えると「現実にはネーダロ」ではあるんだが、
勢いで一瞬「ありそう!」って思わせてくれる、誇張現実
こういうの好きだ♪

どこをオーバーに書くと、現実感を失わずに魅力が増すのか、って
あたりを作者様分かってらっしゃるのねー。

ちな、この作品は「勘違い物」でもあるらしい。
上記の場面のウェーバーさんの超絶技巧は「偶々。狙ってない。幸運の賜物」。
・・・どんだけの幸運があれば、そんな都合よく展開するんだよ!って
突っ込みたくなるんだけど、本人は「俺の玉は狙ったところに飛ばない」とのことでw

それでいて、「銃を抜く速度は、常人が視認出来ないレベルで早い」は
練習したのでマジ」という設定。勘違い設定が上手いねぇ。

・・・あとがきの「毎日一万回、感謝の正拳t()」で噴いたわwww