読んだ→「悪徳の都に浸かる」片翼の妖精は笑う

読んだ→「悪徳の都に浸かる」No.011 – 片翼の妖精は笑う

https://novel.syosetu.org/42700/11.html

これまた、精巧な偽者のリアリティを纏った誇張現実な回。


> 「おじさん舐めてると痛い目みるぞ。やるなら本気で来なお嬢ちゃん」
> 「前回の失敗からよおく学んだわ。全力で殺してあげる」
> 「そりゃ有難い」
>
>  直後、俺は両手にリボルバーを握った。これまで何年もかけて練習しただけあって、
>  銃を抜く早さに関してはこの街の中でも随一だと自負している。
>  その余りの早さに眼を丸くする少女に向かって、声のトーンを一つ落として呟く。
>
> 「無抵抗な子供殺すのだけは、気が引けるからよ――――」

これ、おじさんことウェイバーは内心「詰んでないか?」と焦りながらも
「悠々と、ある種尊大に振舞って」見せてる場面。
うんおかしいw
どんだけ面の皮が厚いんだよ!!!

そこへ「銃を抜く早さ」は本当に随一だ、という設定を絡める妙技!
いやー、ゾクゾク繰るねぇ♪


>  真っ直ぐにヘンゼルを見つめたまま、バラライカは続けた。
>
> 「ねえ坊や。取り敢えず、そこに跪きなさいな」
> 「……そんなこと言って――――」
> 「跪け」
>
>  直後。数百メートル離れた建物の屋上から放たれた一発の弾丸が、正確にヘンゼルの右膝を撃ち抜いた。
>  突然の銃撃に理解が追いつかないまま、力を失った右脚は縺れ、支えを失ったヘンゼルは
>  地べたに這い蹲るように頭を垂れる。
>
> 「それでいい」
>

こちらは、マジ。
偶然でも勘違いでもない、バラライカ様の本領発揮。
銃で撃って強制的に跪かせるって、怖ぇよ!!!

原作と同じストーリーっぽいけど、、、うんこれは
アニメ界一怖い女」って言われるのもわかる気がする。


>  少女は信じられないものを見たような表情をしていた。
>  両手に握るBARの弾丸は予備のものも含めて全て吐き出し、隠し持っていたナイフも使った。
>  だが、ウェイバーには一つの傷も付けることが出来ていなかった。
>  そんな男を目の前に、グレーテルはただ呆然としていた。
>
> 「弾丸を弾丸で弾くなんて、そんなこと出来るものなの……?」
> 「やってやれないことはない。不可能なんて言葉はやろうとしない奴の逃げ口上だ」
>

そしてウェイバーの場面。
「やってやれないことはない」と言いいながら、内心では
「やべー、死ぬかと思った。何の偶然か弾丸が勝手に逸れてくれて助かったー。
でもそれっぽいこと言っておかないと!虚勢は大切」
とか思ってそうだwww

この、マジと勘違い虚勢のバランスが、本当にいいね!

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