読んだ→「らすぼす魔女は前世の最萌を飼い殺す」No.025 – ヴィルの迷い #narouN1799DT
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大人のキッザニアの回、その2。
前回(No.020)とはちょっと方向性が違うけど、クールやり取りは続く。
> ソニアは夜空を仰ぎ、歌うように罪を告白した。
>
> 「私がそうなるようにしたの。
> ヴィルの中心にあったもの、大切にしていたものを
> 全て跡形もなく壊して、代わりに新しいものを与えた。
> ヴィルが望んでいたものを揃えた。
> 思わず手を伸ばしてしまうように誘導したのよ」
>
> 違うだろ、と俺は首を横に振った。
> この言葉を真に受けるほど馬鹿ではない。
> ソニアはどこまで俺を甘やかすつもりだろう。俺の罪悪感のはけ口になり、俺を楽にしようとしてくれる。
>
ソニア姉さん、かっこいいわー。
ぞくぞくする自負と優しさ。そしてクール。
そしてそして、それに対して「違うだろ」と首を振るまでがワンセット、な。
イイ。
> 「お父様は外面は完璧だけど、
> 家の中では冷たくて静かな人だった。
> ジェベラを虜にしただけあって、顔は良かったわ。
> 男前というよりも中性的で妖艶な感じ。
> 印象的だったのが、とても綺麗な――」
>
> ソニアははっとしたように足を止めた。
>
あれ?もしかして、ソニア姉さん、ファザコン?!
> 「家を建て替えようと思って。
> あの屋敷、広すぎて手入れが大変なんだもの。
> それに血生臭い思い出がたくさんある。
> 特に地下室は埋め立ててしまわないと……」
>
> 地下室には俺も入ったことがない。封鎖されている。
> かつてアロニアが宝珠の研究をし、ファントムたち実験体を虐待していた場所だ。
>
そして、話の終着地点として持ってきた「家を建てる」の
背景がコレ。よく練られた話の展開でイイ。
ちゃんと背景があるの、イイ。
1つの行為に対して、目的は1つじゃない。ソニア姉さん、素敵。